景況調査(平成30年度、上期景況調査)
平成30年4月~6月期(今回の調査結果と、直前期の平成29年下期の調査結果との揺れ幅を比較)
全産業、悪化傾向、来期も厳しい見通し。
前年同期比では、商業は仕入単価以外の項目で悪化幅拡大。製造業は原材料単価以外の項目で悪化したがプラス域を維持。建設関連業種は売上高、受注状況ともにマイナス域に転じる結果となった。
前期比では商業は売上高と客単価はマイナス域に転じ、特に売上高は大きな悪化となった。製造業は前年同期比同様、悪化するもプラス域を維持した。建設関連業種では売上高は悪化幅拡大したが、採算状況と資金繰りにおいてはプラス域に転じた。
来期見通しでは、商業では全項目、建設関連業種では売上高が悪化幅縮小を示しているがマイナス域での推移となっている。製造業においても原材料単価以外の項目で悪化傾向の見通しであり厳しい業況が続く。
商業(配布220/回収49/回収率22.3%)
前年同期との比較では、売上高で▲36.7(36.7㌽下降)、客単価は▲20.4(2.9㌽下降)となった。
前期との比較では売上高▲22.4(42.4㌽下降)、客単価▲24.5(24.5㌽下降)とマイナス域に転じた。
来期は、全項目悪化幅縮小の見通し。
製造業(配布140/回収48/回収率34.3%)
前年同期との比較では、売上高で18.8(14.5㌽下降)、受注状況で25.0(8.3㌽下降)となった。
前期との比較では、売上高6.3(27.0㌽下降)、受注状況で14.6(24.3㌽下降)と悪化したがプラス域を維持した。
来期は、原材料単価のみ悪化幅縮小の見通し。
建設関連業種(配布130/回収32/回収率24.6%)
前年同期との比較では、売上高で▲12.5(12.5㌽下降)、受注状況で▲3.1(3.1㌽下降)となった。
前期との比較では、売上高で▲12.5(9.1㌽下降)、受注状況では▲6.3(0.6㌽上昇)と売上高以外で悪化幅縮小を示した。
来期は、売上高と原材料単価が悪化幅縮小の見通し。
※ポイント(DI値)については、プラス要素の回答割合からマイナス要素の回答割合を差し引いた値で、景気動向調査の指数を意味しています。
平成30年度上期調査 前年同期比(DI値比率)グラフ
景況調査(平成30年度、下期景況調査)
平成30年10月~12月期(今回の調査結果と、直前期の平成30年上期の調査結果との揺れ幅を比較)
来期、全産業で悪化傾向の見通し。
前年同期比では、商業は仕入単価以外の項目で悪化幅縮小を示したが、製造業、建設関連業種では原材料単価以外の項目で悪化傾向を示した。
前期比では商業は売上高、資金繰りの項目でプラス域に、仕入れ単価以外の項目で悪化幅縮小を示した。製造業、建設関連業種ともに売上高は増加したが、他の多くの項目で減少傾向を示した。
来期は、建設関連業種は売上高と原材料単価において悪化幅縮小を示したが、マイナス域に転じる項目が多くみられ、商業においても売上高、採算状況、資金繰りの項目で悪化幅拡大を示しており、厳しい業況の見通し。
商業(配布220/回収54/回収率24.5%)
前年同期の比較では、売上高で▲16.7(20.0㌽上昇)、客単価は▲13.0(7.4㌽上昇)と仕入単価以外の項目で悪化幅が縮小した。
前期の比較でも、売上高13.0(35.4㌽上昇)、客単価▲5.6(18.9㌽上昇)と悪化幅縮小、マイナス域からプラス域へ転じる項目も見られた。
来期は、売上、採算状況、資金繰りの項目で悪化傾向の見通し。
製造業(配布140/回収51/回収率36.4%)
前年同期の比較では、売上高で7.8(11.0㌽下降)、受注状況で11.8(13.2㌽下降)と悪化したがプラス域維持を示した。
前期の比較では,売上高で7.8(1.5㌽上昇)、受注状況で11.8(2.8㌽下降)と悪化傾向を示し売上高は微増に留まった。
来期は、原材料単価以外の項目で悪化傾向、マイナス域に転じる項目もある見通しとなった。
建設関連業種(配布130/回収28/回収率21.5%)
前年同期の比較では、売上高で▲17.9(5.4㌽下降)、受注状況で17.9(14.8㌽下降)と悪化幅拡大を示した。
前期の比較では、売上高で7.1(19.6㌽上昇)、受注状況では3.6(9.9㌽上昇)と増加しプラス域に転じた。
来期は、売上高、原材料単価の項目で悪化幅が僅かに縮小する見通し。
※ポイント(DI値)については、プラス要素の回答割合からマイナス要素の回答割合を差し引いた値で、景気動向調査の指数を意味しています。