景況調査(2019年度、上期景況調査)
2019年4月~6月期(今回の調査結果と、前回の平成30年下期調査結果との揺れ幅を比較)
回復傾向少なく、厳しい業況
前年同期比では、商業は仕入単価以外の項目で悪化幅拡大。製造業は原材料単価以外の項目で悪化しマイナス域に転じる項目も見られた。建設関連業種は資金繰り以外の項目で悪化幅が縮小する結果となった。
前期比では、商業は売上高・採算状況・資金繰りにおいてマイナス域に転じた。製造業も売上高と受注状況においてマイナス域に転じ、他の項目は微増に留まった。建設関連業種でも売上高・受注状況・資金繰りにおいてマイナス域に転じた。
来期見通しでは、製造業はプラス域に転じる項目も見られ、商業・建設関連業種においては悪化幅縮小の項目も見られた。しかし、悪化幅拡大の項目も多く見られ依然厳しい業況の見通し。
商業(配布220/回収49/回収率22.3%)
今回と前回の前年同期との比較では、売上高で▲40.8(24.1㌽下降)、客単価は▲20.4(7.4㌽下降)となった。
同じく前期での比較では売上高▲32.7(45.7㌽下降)、客単価▲30.6(25.0㌽下降)となった。
来期は、悪化幅縮小の見通しがあるもののマイナス域での推移となった。
製造業(配布140/回収51/回収率36.4%)
今回と前回の前年同期での比較では、売上高で▲19.6(27.4㌽下降)、受注状況で15.7(27.5㌽下降)とマイナス域に転じた。
同じく前期での比較でも、売上高で▲11.8(19.6㌽下降)、受注状況で▲9.8(21.6㌽下降)とマイナス域に転じた。
来期は、資金繰り以外の項目で悪化幅縮小、プラス域に転じる見通し。
建設関連業種(配布130/回収25/回収率19.2%)
今回と前回の前年同期での比較では、売上高で0.0(17.9㌽上昇)、受注状況で▲12.0(5.9㌽上昇)と悪化幅が縮小となった。
同じく前期での比較では、売上高で▲20.0(27.1㌽下降)、受注状況では▲4.0(7.6㌽上昇)とマイナス域に転じた。
来期は、売上高・採算状況・資金繰りが悪化幅拡大の見通し。
※ポイント(DI値)については、プラス要素の回答割合からマイナス要素の回答割合を差し引いた値で、景気動向調査の指数を意味しています。
2019年度上期調査 前年同期比(DI値比率)グラフ
景況調査(2019年度、下期景況調査)
2019年10月~12月期(今回の調査結果と、前回の2019年上期調査結果との揺れ幅を比較)
回復傾向見られず、厳しい業況が続く。
前年同期比では、商業は仕入単価・資金繰り以外の項目で悪化幅縮小。製造業は原材料単価以外の項目で悪化幅拡大。建設関連業種は全ての項目で悪化幅拡大する結果となった。
前期比では、商業は資金繰り以外の項目で悪化幅縮小。製造業は原材料単価以外の項目で悪化幅拡大。建設関連業種は前年同期比と同じくすべての項目で悪化幅拡大となった。
来期見通しでは、商業においては売上高が横ばい、客単価・客数・採算状況の項目で悪化幅拡大。製造業においては売上高・受注状況の項目で悪化幅縮小するも、マイナス域での推移である。建設関連業種においては原材料単価以外の項目で悪化幅拡大の見通しとなっており厳しい業況が続く。
商業(配布220/回収71/回収率32.3%)
今回と前回の前年同期での比較では、売上高で▲31.0(9.8㌽上昇)、客単価は▲16.9(3.5㌽上昇)となった。
同じく前期での比較では、売上高▲14.1(18.6㌽上昇)、客単価▲18.3(12.3㌽上昇)となった。
来期は、客単価・客数・採算状況の項目で悪化幅拡大の見通し。
製造業(配布140/回収51/回収率36.4%)
今回と前回の前年同期での比較では、売上高で▲47.1(27.5㌽下降)、受注状況で▲47.1(31.4㌽下降)と悪化幅が拡大した。
同じく前期での比較でも、売上高で▲29.4(17.6㌽下降)、受注状況で▲23.5(13.7㌽下降)と悪化幅が拡大した。
来期は、売上高の項目においてわずかながら悪化幅縮小の見通し。
建設関連業種(配布130/回収31/回収率23.8%)
今回と前回の前年同期での比較では、売上高で▲19.4(19.4㌽下降)、受注状況で▲16.1(4.1㌽下降)となった。
同じく前期での比較では、売上高で▲29.0(9.0㌽下降)、受注状況で▲16.1(12.1㌽下降)と悪化幅が拡大した。
来期は、原材料単価以外の項目で悪化幅拡大の見通し。